製薬・医療関連

東薬での学びを活かした仕事に就いて



名古屋 祐衣 さん
平成25年 生命科学部分子生命科学科卒業 (分子生物化学研究室)
株式会社イスモ 東日本事業所治験推進部

 高校時代は部活・委員会・習い事をやる傍ら勉強も、とあれもこれも欲張った生活をしていました。文理選択の際に日本史を学ぶために文系を選択するか、医学を学ぶために理系を選択するかで迷った末に、大学でなければ学べないことをやりたいと考え理系を選択しました。東薬の生命科学部は生命科学の基礎から応用まで幅広く学べるのではないかと思い、受験しました。

 大学時代に好きだった講義はいくつかありますがとりわけ印象に残っているのは医薬シーズ利用学です。何万とある薬の種のうち医薬品として世に出るものはほんの一握りであることを知り、また製薬会社で医薬品開発に携わっている方の生の声を聞いたことが医薬品の開発に興味を持つきっかけとなりました。講義を担当されていた先生の研究室に入り医薬品や食品など人の健康に関わる研究をしたいという思いから、基礎生命科学(現分子生物化学)研究室を選びました。
 卒業研究では線虫という体長1 mm程度の生物を利用しカカオに含まれるポリフェノールがどのようなストレスへの抵抗性に影響を与えるかについて研究をしていました。指導教授の方針により、初めから手取り足取り教えるのではなく、まずは自分の力で考え、行動し、何かを得るという方針でしたので、配属当初は戸惑い上手くいかないことも沢山ありました。しかしながら、前の課題に対して臆せず挑戦し、時には人に手助けを求めるという社会人になってからも必要な姿勢が身についたと思います。
 
 私は現在、医療機関で治験をサポートする治験コーディネーター(CRC)という仕事をしています。就職活動の際に医薬品に関わる仕事を多く見てきましたが、人と接する仕事がしたいという思いがあり、特に患者様と直に接する仕事がしたいと考えCRCを選びました。CRCは患者様のみならず、医師や看護師など院内のスタッフの方々、依頼者である製薬会社の方など多くの方々に関わる仕事であり非常にやりがいがあります。また、疾患や薬、検査の知識に加え、GCPという治験を実施するにあたり守るべき省令に関する知識が要求され、また時には英語で海外とのやり取りが必要となる場面もあります。その中で疾患や薬の知識は東薬で学んだ内容や当時のノート等が大変役立っています。

 東薬では学びたいという気持ちに応えてくださる先生が多くいらっしゃいます高校のときは苦手だった英語も1年次のゼミの先生のおかげで苦手意識がなくなり、仕事だけでなく海外旅行でも積極的に英語を使えるようになりました。もちろん勉強以外にも多くのチャンスを学生に与えてくれる環境ですので、自分のやりたいことを模索しながら楽しい学生生活を送ってほしいと思います。(2014年11月掲載)
 
高等教育機関(大学等)

医学や薬学の分野も学べるのが生命科学部の魅力

諸田 沙織 さん

平成20年 生命科学研究科博士課程修了(脳神経機能学研究室)
Lund大学(スウェーデン)Clinical Sciences部門
Experimental Brain Research研究室 研究員


実験中の諸田研究員

   ポスドク研究員として所属する勤務先では、様々な病態におけるミトコンドリア機能 障害の評価(診断)基準および その予防・治療法の確立を目指した研究を行っています。その中で私は小児患者におけるミトコンドリア機能の即時診断法 および治療法に関する研究に携わっており、少しでも早い対処法へとつなげるためのミトコンドリア機能の 即時解析法(数時間程度)の確立を目指しています。
 患者さんは出生直後~10歳前後であることが多く、やるせなさを感じることも多々ありますが、その分、 一刻も早く治療につながる研究成果をあげたいと強く思います。
 在学中は、遺伝子工学や分子細胞生物学、生化学、生理学、生物学、生態学など、ミクロ な視点から マクロな視点まで様々な分野の 講義を受けることができました。特に医学分野の研究を目指す学生にとっては 基礎科学分野だけではなく、医学や薬学の分野にも知識を広げるきっかけとなる講義を受けられることは大きな魅力です。 4年次の卒業論文研究では実験の基礎をしっかりと教えていただき、外に出てからその重要性を改めて強く感じています。 また、研究に関して“自分で考える”トレーニングをさせてもらえたこともとても重要な経験でした。