ファイコレメディエーションとは

ファイコレメディエーション (Phycoremediation)

- 東京薬科大学 生命科学部 分子生命科学科 -
- 応用生命科学科 -


 ファイコレメディエーションとは、藻類が水中から養分を濃縮する能力を利用して、汚染された水環境から汚染物を除去し、元の環境に戻す環境浄化手法ことである。汚染物質の除去に藻類(光合成生物)を用いることから、バイオレメディエーション(生物による環境修復)およびファイトレメディエーション(植物による環境修復)の一形態である。
 ファイコレメディエーションの利点は、水環境中の汚染物質処理が低コストで可能なこと、スラッジ(汚泥)が非常に少ないまたは無いこと、光合成作用により溶存酸素量を増加させること、浄化と同時に温室効果をもたらすCO2を低減できること、増殖した藻類バイオマスがバイオ燃料として利用可能なこと、など多岐にわたる。
 現在世界でその枯渇が危惧されている一方で水圏環境の富栄養化の原因ともされるリンを河川・湖沼等から藻類により回収する技術開発も行なわれている。また、 藻類は水中の金属を濃縮する能力にも優れていることが知られており、そのメカニズムや環境影響を研究することは、ファイコレメディエーションによる重金属除去技術の発展に寄与するものと考えられる。


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